August 04, 2004
空の境界(下)
奈須きのこ,「空の境界 the Garden of sinners 下」,講談社,2004年.
夜から昼までで一気に読んでしまった.
アマゾンには否定的なレビューが多いみたいだけど,ぼくは面白かったけどな.
少なくとも一気に読ませるものはあったと思う.
否定的な意見が多いのは,逆に言うと新規性があるって言うことかもしれない.
その意味で”新伝綺”と解説で位置づけているのかも.
人間は,ひとりひとりがまったく違った意味の生き物. ただ種が同じだけというコトを頼りに寄りそって,解り合えない隔たりを空っぽの境界にするために生きている. そんな日がこないことを知っていながら,それを夢見て生きていく.(p.451)
この記述もテーマの中核だと思うのだけど,これを青臭い,と思う人は本書に否定的な意見を持つのだろう.
読者を選ぶ,という意見はここらへんから来ているのかな.
Posted by ysk5 at August 4, 2004 12:33 PM