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August 12, 2004

伽藍とバザール

Eric S. Raymond,”伽藍とバザール”,1998.

バイト中に読んだ.
この調子で”ノウアスフィアの開墾”と”魔法のおなべ”も読んじゃうよ.

しかし,山形文体はなかなか特徴的ですね.

■伽藍方式

一番だいじなソフト(OSや,Emacsみたいな本当に大規模なツール)は伽藍のように組み立てられなきゃダメで,一人のウィ
ザードか魔術師の小集団が,まったく孤立して慎重に組み立てあげるべきもので,完成するまでベータ版も出さないようでなくちゃダメだと思っていた.
(p.2)

■バザール方式
静かで荘厳な伽藍づくりなんかない---Linuxコミュニティはむしろ,いろんな作業やアプローチが渦を巻く,でかい騒がしいバザールに似ているみたいだった(p.2-3)

■バザール型が伽藍型よりcompetitiveであるための前提
8.ベータテスタと共同開発者の基盤さえ十分大きければ,ほとんどすべての問題はすぐに見つけだされて,その直し方もだれかにはすぐわかるはず.(p.9)

■バザール型が機能するためにコーディネーターが備えるべき資質
コーディネーターが,とてつもないデザイン上のひらめきを自分で得る必要性は必ずしもないと思う.でも,絶対に必要なのは,その人物が他の人たちのよいデザイン上のアイデアを認識できるということだ.(p.19)

Posted by ysk5 at August 12, 2004 10:39 PM