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August 21, 2004

四季 春

森博嗣,「四季 春」,講談社,2003年.

1段組ですか.そうですか.

真賀田四季の台詞は綺麗な日本語なのでFEPの変換効率が良くて楽だ.
あと,岩波の翻訳を読んでいるみたい,とも思った.

「ええ,そちらは急ぎません.だんだんに改善していきましょう.服を脱ぎ捨てるように簡単にはいきませんからね.人に纏いつくものの執拗さといったら,どこにも正確には評価されていませんけれど,まったく質が悪いとしか言いようがありません」 (p.136)
「何らかの理由で,忘れないようにできているんだね.自分の矛盾を受け入れたくない,あるいは,そのときの行為を自分では消化できない.それというのも,僕が厳格なルールのしもべであて,そのルールから外れることへの畏怖が,僕をシールドしてしまうんだろう」 (p.146)

Posted by ysk5 at August 21, 2004 10:58 AM