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October 29, 2004
某特論レポート(4)
書いたので転載しておく.
タイトルは”理論なきベストプラクティスの盲目的採用は企業を破滅へ導く”で.
第03回レポートに”企業経営に参考となる日本の過去,短時間に復興した要素が,ヒントかもしれません”とコメントをいただいた.これについて私の考え
を説明したい.
確かに過去の成功例はヒントかもしれない.それは一つのベスト・プラクティスであるからだ.
しかし,ハーバード大学のクリステンセン教授は著書”イノベーションへの解”のなかで,”状況に基づく理論という手引きなしで,成功した企業のベスト・
プラクティスを盲目的に模倣することは,羽根のついた翼を体にくくりつけて強く羽ばたくのと変わらない”とベスト・プラクティスの盲目的な採用に警鐘を鳴
らしている.
ベスト・プラクティスは企業経営における問題解決のヒントであるかもしれないが,解決策につながる保証はなく,強さを生み出す仕組みを”理論”として理
解することなしに採用することは危険である.私は解決策になりうるかどうかを考えるための理論の重要性を強調したい.
今回はばっちり媚びてないよ.
前回,電車の乗車時間中にノートパソコンで執筆するという制約条件下で,中身のない媚びた文を書いたら,ポジティブなコメントを頂いてしまったので.
僕がいいたいのは,勉強するのは良いのだけれど,その勉強のしかたがアレなんじゃないの?ということで.
僕は日経ビジネス読みに来たのではないのですよ,大学院に.
せめてHBR相当でよろしくです.
メタな視点で見てみると,なんだかんだいって楽しんでいるな.この授業.
Posted by ysk5 at October 29, 2004 08:48 PM