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November 02, 2004

丹羽(2004)

研究代表者:政策研究大学院大学 丹羽富士雄,中核機関:財団法人 政策科学研究所,平成14・15年度科学技術振興調整費調査研究報告書 ”科学技術政策提言 「需要」側からの科学技術政策の展開”,2004年.

つっても,センセのところのみですが.
本当はMIngersのmultimethodologyの話を読もうと思ったのだけど(それでセンセにこれをコピーさせていただいたのだ),それよりもこっちのほうがメモっといたほうがよさげ.

階層性による意思決定の型 複雑なシステムとしての組織においては,階層性の構造を持つことが必然であり自然である.階層構造は,メンバー間の役割構造や権力構造,統合構造等により 表現されることが通常である.なお,階層性以外にも組織のパフォーマンスに本質的影響を与える構造は議論されている.典型的にはネットワーク構造が階層性 と対極的位置にあり,両者間の構造配置はしばしば問題とされる. ---Strategic decision 組織のトップのinstitutionalなレベルでの意思決定を扱う.たとえば,新事業の決定等の戦略的意思決定に関与する. ---Tactical decision 組織における統合機能の問題に関わる意思決定である.いわゆるミドルマネージャの範疇にある意思決定問題で,たとえば価格決定,マーケット戦略等の中期的 意思決定に関与する. ---Routine decision 組織のプロセスレベルの意思決定である.繰り返し的な意思決定問題を主に扱い,その関与は限定的範囲であることがほとんどである.たとえば設備保守,受注 業務等の定型的意思決定に関与する. (p.343)

あと,A教授謹製バージョンでない,システムアプローチの図.
こっちのほうがしっくりくるな.
A教授のは,すこしハードな思考が図にあらわれていると思うのですよ.

Posted by ysk5 at November 2, 2004 02:06 AM