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January 07, 2005

美人(ブス)投票入門

山本 一郎,「美人(ブス)投票入門」,オーエス出版,2004年.

隊長の本なので.
笑えるという意味で面白い.トイレの中と布団のなかで読んだ.

ブス企業の定義.

ところが,明らかにできないことや,そもそもやる気がないことをやりたいこととして発表したり,逆立ちしてもできやしないことを
できることとして決算内容に組み込んで悦に入っている企業がある.これをブス企業という.基本的に,ブス企業は一度適当についたウソで株価が上がると,ま
るで麻薬の常習者のように常に珍妙な材料を出し続けようとする.愚かなことだ.(pp.2)

美人投票のお話.

伸びる会社はどこだろうとよく聞かれるが,極論を言えば伸びる業種がまずあるのであって,そこに割拠している会社というのは2次
的なものである.だからこそ,同業種平均という解析手法がポピュラーなのであり,多かれ少なかれその業種の商売の仕組みというのはそこに参入している会社
のすべてに組み込まれる.外食だって,FCなのか自社なのかは違えど,根本的な仕事の流れはたいして変わらない.成長する商売の仕組みが決まっている以
上,同じような企業の形態になるというわけだ.心臓や脳味噌のない人間が生きていくことができないのと同じように.(pp.29)

したがって,まずどの業界がノミネートされそうか,という読みが必要になる.美人投票においては,例えば100人のうちから6人
を選ぶといった際に他人がどう思うかという読み筋が重要になるが,この場合少ない確率でだれが選ばれるかを思い悩むよりは,100人のうちそもそも誰が埒
外かを考え,あらかじめ「この女は美人と思われないであろう」という方法論で絞り込んでいく方が,長期投資においては確実なのである.(pp.99)

Posted by ysk5 at January 7, 2005 01:42 PM