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February 25, 2005

研究計画発表

終わった.

研究室ではログを書くことになっていたので,ついでに,全文転載してみる.
ちなみに敬称略で.

■研究計画発表 05/02/25 発表者:ysk 担当教授:平澤,吉本,高田 助手:金

高田:課題のところで,モデルと現実との対応が課題とあるが,現段階でのイメージとして,どのようにしようと考えているのか?
ysk:現実の組織構造をそのまま表現することには無理があるため,現実の組織構造の本質的な特徴を抽出し,それをモデルの上での表現と対応づけようと考えている.
高田:組織の構成要素は人間なのか?
ysk:はい,そうです.しかし,人間といっても機能の実行者としての意味であるため,現実には1人の人間が複数の機能を実現していても,モデル上では複数の人間として認識される.
高田:それならば,組織の構造は具体的な配置を考えなければならないが,このモデルでは機能とプロセス(振る舞い)からモデル化しているから,構造を認識できないのではないか?
ysk:それは難しいと認識している.現実の組織構造をそのまま表現するのではなく,機能とプロセスの特徴が理解できるだけでも,十分に有用であると考えている.
高田:しかし,最終的には組織のデザイン・設計の方向を目指したいのでは?
ysk:はい,そうです.
高田:ならば現実との対応が必要になる.構造で論じなければならないので,それについて考える必要がある.
ysk:しかし,いきなりその対応をとることが困難であるから,理論的と現実的なものとの中間のところまで,モデルをもっていくことに意義があると考えている.
吉本:嗤う.
高田:たとえば,モデル内の操作変数があるのか?
ysk:あります.
高田:それは現実と対応しなければならない.
ysk:そう思います.
高田:外部環境とは何か?
ysk:他組織や市場,景気等を抽象化したものです.
高田:タスクとは具体的に何か?
ysk:具体的にはありませんが,たとえば他の組織との競争に勝つために,必要とされることです.これにより,環境に適応するために組織が行うことが求められることとして,抽象化して考えます.
吉本:タイトルが分かりづらい.
ysk:はい,申し訳ありません.
吉本:どう読めばいいのか?
ysk:組織学習を通じた,組織の環境への適応メカニズム,と読みます.
吉本:ずっと分からなかった.もう少し分かりやすくする必要がある.
ysk:ありがとうございます.
吉本:計算組織論の文脈に組織学習と組織サイバネティクスを導入したことは分かったし,その文脈では正しいことをしていることも感じられた.が,説明からは理解ができないことがあったから,これを改善すべきだと思う.
ysk:ありがとうございます.
吉本:そのために,環境への適応メカニズムでの中身,どうやって適応していくのかについて,分からない.
ysk:はい,改善したいと思います.
吉本:モデル化を行うときには,やはり現実をモデル化するのだから,モデル化したものを現実にリ・モデル化を行う必要がある.この点をよく考えて今後研究をして欲しい.
ysk:はい.ありがとうございます.
金:時間になりましたが,以上で結構でしょうか.
吉本:はい.
ysk:ありがとうございます.

Posted by ysk5 at February 25, 2005 11:36 PM