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February 28, 2005
希望の国のエクソダス
*村とか村*なひとは食わず嫌いだったので,偏食をただすために読んでみた.
お休みの日に読むものとしては別に悪くはなかったと思う.
お話としては,ITを利用して,中学生が,希望がない日本からエクソダス(脱出)しちゃうよという感じか.
二元論に落とし込んだり,レッテルを貼って排斥することとかか.
こういったことには嫌悪感があるけれでも,それでもやっぱりスキーマってのは便利なので,精査すること無しにこうすることが多いのです.
基本的にですね.ぼくらはものごとを簡単に片づけてしまうのが嫌いなんです.分かりやすくまとめられてしまうのもいやなんです.少しずつですがぼくらは現実が複雑だということを学んでいます.
pp.83
以下の一連をメモってみて,危機感があるから希望があり,希望ってのは実はプラグマティックなもので,高尚なものである必要はないし,むしろそうであるときには希望でありえないのではないか,と思った.
希望ってのは途中までは規範を読み替えていたのだけど,それでいいのかな.
危機感だけがものごとを考える力を生む,とその老スーパーテクノクラートは由美子に言ったそうだ.手ひどい失敗をしたあとは,痛みを伴うプラグマティックな分析をしなければならない.
pp.235
「この国には何でもある.本当にいろいろなものがあります.だが,希望だけがない」
pp.314
「なんかギラギラしている.欲望が強そうな目だと思わない?この人たちは何かはっきりしたものが必要で,つまり,肉の入ったスープとか,毛糸のセーターと
か,生きるために直接必要なものだけど,それが手に入るんだったら,簡単に人を殺すようなニュアンスの目つきだ.そういった欲望っていうのは,生きる力に
なるんじゃないだろうか.
pp.422
Posted by ysk5 at February 28, 2005 11:52 AM