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March 25, 2005

君が代が聴きたい

西山 平夫.「君が代が聴きたい」.双葉社,2004年.

む.工場長から借りて,読んだ.
さいきんきれいな日本語にふれてばっかりなのか,スポーツコラム文体を250ページ読み続けるのは,ちょっとつらかったと,正直に書いておく.
http://number.goo.ne.jp/とかをご飯食べながら読むのは分量的にも,期待的にも,許容できるのだけど.

さておき,これはおそらく,そういうところに価値があるのではなく,密な取材に基づいた,生の佐藤琢磨の戦いを描いているところに,価値があるのだろう.
その意味では,レース中やテスト,グランプリ外でのことについて,かなり詳細なはなしが読めるので,これには満足した.

でも,これを読んで,ああ,ぼくはスポーツから気持ちがはなれていってしまっているんだな,という
思いを強くした.

ともあれメモ.
ホンダがホンダであり続けるために,F1が必要なのです.
トヨタはトヨタじゃなくなるために,F1が必要なのです.


「そうですね.去年までの苦悩もあったし,研究所(栃木)で開発している連中の苦労も大変だったしね.何より彼らが『BARじゃ勝てませんよ』ていう状態
から『もしかしたらやれるかもしれない』ていう自信をつけ『ああ,ボクらが考えたアイデアでちゃんと世界に通用するじゃないか』というふうに気持ちが変
わってきた.そういうところはすごい収穫でしたよね」
pp.179

Posted by ysk5 at March 25, 2005 03:59 PM