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September 16, 2005

何かの断片(1)

素のテキストを打ったので,せっかくだからはっつけてみる.

まずはモデルのintroduction用のテキスト.

■typical example of the firm
ここで定式化されたモデルの理解のために具体的な例を提示する.

例えば飲料メーカを考える.一般に飲料メーカという企業体は大まかにいって経営部門(CEO),マーケティング部門,人事部門,生産部門の4つの種類の組織からなっていると考えることができる.

経営部門は企業全体の経営に関わる決定を下す.企業全体の人員数を決定する.製品生産のための資源調達量(材料や生産設備)を決定する.飲料業界にn個の商品カテゴリーがあったとして,その中でどの商品カテゴリーに商品を投入するのかを決定する(参入や撤退の意思決定).

マーケティング部門は市場の動向を調査して,どの商品カテゴリーが収益への貢献の度合いが高いかを把握する.経営部門によって決定された投入商品群と資源量について,把握した収益性に基づいて各商品への資源配分量(どの商品を何個生産するのか)を企業の収益を最大化するように決定する.

人事部門は経営部門によって決定された人員数からどの組織(経営部門,マーケティング部門,人事部門,生産部門)に人員をどれだけ配置するかを決定する.企業のそれぞれの組織の状況を見て人員の配置を調整する.例えばマーケティング部門のパフォーマンスが悪ければ,それを改善するために人員の配置を多くする.

生産部門ではマーケティング部門から指定された資源量に基づいて,製品の需要動向にあった生産の計画を立てる.需要の動向を予測し,資源量の配分を決定する.例えば100個の製品を生産可能であるとして1月から3月までの生産計画を立てるとする.1月に20個,2月に60個,3月に50個の需要が見込まれると予測されるとき,生産の過多や過少がなるべく起きないような生産計画を立てれば,1月に20個,2月に60個,3月には20個(本来的には50個生産したいがそれだけの資源量がない)となる.

Posted by ysk5 at September 16, 2005 09:42 PM

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