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October 28, 2005
本離れと活字離れは同義ではない.
概要
ウンコしながら新聞読んでいたら読売新聞の読書に関する世論調査から本離れと活字離れを同義であるとするようなウンコな論理展開があったのでメモをしておく.
ウンコしながらウンコを読んだ
新聞を読むのはウンコをするときくらいなのだけど,きょうしながら読んでいたら驚いたのでメモをしたい.まずは以下のURLを参照.ref. http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051028bk01.htm
問題の展開は以下のとおり.
「読まなかった」は、10年前の95年調査で初めて約半数に達し、その後は50%前後で推移してきた。今回の結果は95年調査と比べると2ポイント増に過ぎないが、20年前の85年調査と比べると、11ポイントも増えており、「本離れ」は歴然としている。読書週間 “本離れ”傾向変わらず…本社世論調査
これはよい.が,このパラグラフの2つあとに,問題の展開が為されている.
近年、学生の「活字離れ」が問題になっているが、85年調査と比べると、その深刻さが増しており、「読まなかった」と答えた学生は当時の1割から今回は4割近くに上り、ワースト2を記録。読書量でも、「4冊以上」読んだ学生は、4割から2割に減っている。読書週間 “本離れ”傾向変わらず…本社世論調査
誘導的な論理展開だ.本離れをしたなら,かならず活字離れが実現するという因果関係がないときに,このような展開は妥当ではない.
本と活字を対応付けるなってば!
活字はメディアの種類によらず平等である.最近はweb上のドキュメントや論文などの”本”媒体でないものばっかり読んでいるが,活字とは離れていないばかりか1日中接している.これは上述の展開に対しての反例といえる.
情報こそ活字の果たす役割
同記事中に”必要な情報をネットで入手し、本や雑誌を買わずに済ませることが「ある」”という調査項目がある.
必要な情報をネットで入手し、本や雑誌を買わずに済ませることが「ある」人は、前回調査比6ポイント増の計34%。これも、若年層ほど増える傾向にある。読書週間 “本離れ”傾向変わらず…本社世論調査
メディアが変わっているだけともとれるから,若い人の活字離れを積極的に主張する根拠は薄い.
ってここまで書いてから活字を辞書でひいてみて,ごめんなさい
ref. かつじ くわつ― 0 【活字】 - goo 辞書
書物という意味でつかっているなら,展開としておかしくなかった.すまん.
が,印刷した文字の意味なら,ぼくの主張は誤りではないと思うのだけど.
本が大切なのは優良な情報である確度が高いからのみである.もしくはウンコしながら読めるから.
いま、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。http://www.dokusyo.or.jp/jigyo/dokusyo/top.htm
本じゃなくて,出版物・印刷物が提供する情報が重要な役割を果たすと思う.ぼくは本だい好きだけど.
何でこんな事書いているかっていうと
ちょっとこのスタイルでのテイク・ノートの方法を試したかったからでした.そして当分このスタイルでいこうと決意.
Posted by ysk5 at October 28, 2005 09:56 PM
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