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December 10, 2005
問題背景っぽい何か(1)
概要
大人の事情で修士論文がenからjaになった.そのため,この論文で達成すべきゴールを概念の精緻化と論理展開を洗練させることに切り替えたので,出しても大丈夫な部分だけ出してみる.
オープン・システムとしての組織と適応概念
本研究において組織とはその環境との相互作用があるオープン・システムであると考える.すなわち環境が異なるとき,その組織のマネジメントも自然と異なることが求められる条件適合論的観点から組織をとらえる.
オープン・システムとして組織をとらえるとき,環境との適合がマネジメントにおける課題となる.環境との適合が実現されていないとき,マネジメントは組織の変革を行い,これを実現する必要がある.この組織の変革を通じた環境適合の実現を適応行動と呼ぶ.
組織の環境との適合の実現度合いは,組織の行動のパフォーマンスであるととらえられる.適合の実現度合いにより,組織の適応行動の進捗を測ることができる.
つまり組織の適応行動において組織行動のパフォーマンスを向上させることがマネジメントの中心課題であるといえる.
組織学習による組織行動のパフォーマンス向上
組織行動のパフォーマンスが向上することは,すなわち組織の行動に変化が起きることを意味する.この組織レベルの行動の変化は組織学習と呼ばれる.
ここで組織の行動は明らかに組織の意思決定の結果の現れであるから,組織行動のパフォーマンスの向上,つまり組織学習は組織の意思決定の能力の向上であるととらえることは自然である.
また組織の意思決定の能力は明らかにその組織の個人の意思決定能力に依存する.ゆえにマネジメントの課題は組織の個人の意思決定能力の向上に還元される.
これまでの議論は,組織の適応行動において組織学習を実現することで環境との適合を実現することがマネジメントの難題であり,そのためには結局組織の個人の意思決定能力向上が求められている,と整理できる.
Posted by ysk5 at December 10, 2005 12:14 AM
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