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August 22, 2004

四季 冬

森博嗣,「四季 冬」,講談社,2004年.

最後すこし斜め上の方に行きすぎた感も.
全体的には面白かったですけど.

また,生み出すためには,常に破壊が必要なのです.新しいものを生み出すという行為は,必ず,拒否と破壊が伴う.生み出すとは,生まれるとは,元来がそういうことなのです.新しさが,古いものの否定にある以上,避けられません」(p.37)


「すべてがわかってしまったら,何も試すことができません.何も試さなければ,新しいことは何も起こらない.神が試さなければ,この世はなかったでしょ
う.人も,わからないことの答えを知りたいと思って追い求める.そこに,優しさや,懐かしさ,そして,喜び,楽しみが生まれるのです」(p.175)

Posted by ysk5 at August 22, 2004 06:17 PM