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December 30, 2004

高橋(2004)

高橋 友一,”特集 エージェントベースアプローチ エージェントプログラミングからみたロボカップシミュレーションリーグ”,計測と制御,Vol.43,No.12,pp.975-980,2004.

ロボカップの話は涙なくして読めません.

この記述はグッドです.
エージェントベースアプローチの強みをうまく表していると思います.


自然現象のシミュレーション結果は,実データとどれだけ一致しているかで評価できる.そしてシミュレーションモデルの妥当性は,実験などでデータ数を複数
用意することで確認できる.社会現象のシミュレーションにおいても,モデルやパラメータを調整することで,シミュレーション結果をある事例に対して適合さ
せることができる.人間が関わる社会現象は再現させることが難しく,現在では,過去の事例への適合以上のものを期待できない.
そのなかで,人間の動きをエージェントでモデル化し,その評価を含めて検証するアプローチは,エージェント技術の拡がりの1つである.将来,普遍的な知見
を得ることができ,社会活動を対象とするシミュレーションの有効な方法となることを期待している.
(pp.980)

Posted by ysk5 at December 30, 2004 12:44 PM