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March 05, 2005

ちーちゃんは悠久の向こう

日日日.「ちーちゃんは悠久の向こう」.新風舎,2005年.2
冊目.
とりあえずおいしくいただきました.
以下俺なり解釈メモ.
お話としては,電波が出てる感じの女の子と家庭内暴力をうけて壊れた世界に生きる男の子の話.女の子は壊れた世界へ,男の子は壊れてない世界へいきたいと
願う.で,男の子は壊れていない世界へいけそうだとなったとき,女の子は絶望するのであった.女の子は男の子のために壊れた世界にいきたかったのに.かく
して2人は悠久の隔たりに分かたれてしまうのだった.
しかし,解説でセカイ系批判がされているんだけど,これってど真ん中のセカイ系のような.
以下の記述は典型的.

今の僕にできることは,せめて『今』が『幸せな過去』となるように,精一杯の努力をし模索をして『今の幸せ』を探すことのみである.
pp.27
どこかで何かが破綻していた.世界はきっと決壊していた.僕の日常は崩壊していた.pp.269

Posted by ysk5 at March 5, 2005 12:53 PM