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March 17, 2005

新本格魔法少女りすか2

西尾 維新.「新本格魔法少女りすか2」.講談社,2005年.

この本はジャンプ的枠組みを念頭におきつつ読むと,おいしくいただけます.
今回は敵として登場して,闘って,味方となる,というイベントが発生です.
そしてこれから大ボス目指して旅立ちだ!というお話です.

西尾節で彩られた落とし文句.
こんなこといわれたら,敵も味方になります.

「そのつもりで,僕をここまで連れてきたんじゃないのかい?そうであってもそうでなくても,是が非であっても,手伝わせてもらお
う.ストーリーに噛ませてもらおう.力を貸そう,協力しよう,きみのために戦おう.血の一滴から肉の一欠片に至るまで,全てツナギを助けるために捧げよ
う.きみが『魔眼遣い』を打破するというのなら,ぼくはそれに,出し惜しみなく力になろうじゃないか」pp.140

「友情・努力・勝利」は「根性・魔力・条理」に置き換えられていると.
「水倉神檎が一体何を企んでいるんだかしらないが---『6人の魔法使い』をこちら側に集め,これからどんなことをやろうとして
いるんだか知らないが---思い切り,全身全霊,邪魔をするぞ.いいとこ取りだ.根性,魔力,条理で---『ニャルラトテップ』,水倉神檎のところまで,
一気に一息に,一歩一歩一足跳びに,駆け抜けるぞ.お前らはぼくのために誇りを抱いて死ね.ぼくはお前らのために誇りを抱いて死ぬ.ぼく達は,最高だ」pp.243

Posted by ysk5 at March 17, 2005 03:50 PM