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March 25, 2005
夏と花火と私の死体
天才らしいので読んでみた.
おいしゅうございました.
文庫ででているものを,一揃えしたい.
さて内容.
タイトル通り,夏と花火と私の死体のはなし.
夏休みにわたしが死んじゃって,殺した犯人であるお友達であった兄妹が,わたしの死体を隠そうとする.
見つかりそうになりながら,どうにかこうにかかくしてきたけど,花火大会の夜に……,といったかんじ.
なのだけど,これを殺されてしまった”わたし”の視点で記述している.
朝はわたし以外の全てのものの上にやって来て,わたし以外のみんなは生きていた.
pp.62
解説にもあったけど,”わたしの視点”は”神の視点”といえるだろう.
が,神であってもわたしであり,9歳の女の子がまるで秘密をのぞき見するような楽しささえのぞかせながら,話を進めていく.
視点の混在というのがこのお話を面白くしているのではないか.
Posted by ysk5 at March 25, 2005 10:32 AM