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April 03, 2005

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂 幸太郎.「アヒルと鴨のコインロッカー」.東京創元社,2003年.

面白かったのだけど,ずば抜けてかといわれると,ちと困る.
構成とかはすごいなと思うのだけど,すごくぐっとくるかといったら,たぶんno.
お話が小さいからかな.
あと伊坂テイストに慣れてきているので,先読みがきくようになってしまったからかもしれない.

おはなしの説明.
過去においてはブータン人と病気の美形青年,そしてその元彼女がペット殺しの犯人を捜すという物語,そして現在においては美形青年に主人公も一緒に本屋を襲撃するという物語の2つから,全体の物語は進んでいく.
そして終わりには,過去の物語と現在の物語が重なるように,コインロッカーへと収まっていく.
といったかんじ.

つかアヒルと鴨って同じ系統だったのか.
そういえば似ているな.

わたしは辞書を1ページも開かないうちに,「(アヒルは外国から来たやつで,鴨はもとから日本にいるやつ)」と答えた.そう聞いた覚えがあったのだ.
pp.166

そして主人公は彼らの物語の中でオルタナティブとしてのロールを果たすと.
「君は,彼らの物語に飛び入り参加している」
pp.242-243

Posted by ysk5 at April 3, 2005 02:04 PM

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