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April 03, 2005

さみしさの周波数

乙一.「さみしさの周波数」.角川書店,2003年.

おいしゅうございました.
”未来予報”が好みです.

自分が存在しているっていうこと,もしくは存在していてよかった,ということを感じることができるのは,駄目な人間にとっては世界との隔絶感を和らげてくれる救いとなると.

僕と同じように,清水も別の場所で僕のことを考えていた.いつも存在を気にして暮らしていた.世界中でたった一人でも,自分のことを考えてくれている人がいたのだ.結局,彼女がいなくなるまで僕はそのことに気づかなかったけど,それはどんなに幸福なことだったのだろう.
pp.60

あとこの本は挿絵がよかった(表紙を含む).

Posted by ysk5 at April 3, 2005 01:51 PM

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