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May 12, 2005
言語化するという意義と言語によって伝達する意義
さいきん,ロゴスの力に畏怖している.
言語化の意義と言語によって伝達する意義,これを心に刻みつけて,日々の活動を行うことが,結局のところoutputや説明という面で優れた人材になるこ
との,唯一の方法ではないだろうか.
言葉によってでしかそこに存在しない現実に,抵抗する術もまた,言葉である.
だから言葉は偉いのだ,ではなく,だから言葉を謙虚に受け入れるしかない.しかし,その無力感とともに,可能性として存在するのもまた,言葉である.
世界が言葉でできているのなら,言葉で世界は変わる.
会話によって我々は世界のありようを確認し,そして,変更する.(同前)
フェミニズムはそこに賭けた.その言葉は,世界の見え方を変えた.自然や文化ではなく,そこに権力が存在すると.
遙 洋子,「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」,筑摩書房,2000年. pp.232
その意味で,たとえばysk logs:研究のことにかってに意見してみるみたいなことができるというのは,非常にうれしく楽しく,意義あることであるなと.
Posted by ysk5 at May 12, 2005 12:47 AM
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