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May 25, 2005
村田(2003)
村田 佳洋,柴田 直樹,伊藤 実.”エージェント指向自己適応遺伝アルゴリズム”.情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用,Vol.44,No.SIG7,pp.61-68,May,2003.
エージェントオリエンテッドでかつ,自己適応のはなしということで,比較的ドンピシャを期待した.
# 本当にドンピシャだと,それはそれで困るけど
この目的意識を読むと,やはり少し指向しているものがちがうような気もする.
ぼくのもっている目的意識は動的環境下で時系列的にどうやって適応を実現し続けていくのか,という感じ.そういう状況設定で問題を考えていきたい.
適応GAの最大の目的は,パラメータ適応の労力を軽減することである.その観点から,適応GAを用いるためには,必要な予備知識
や事前定義が少なければ少ないほど望ましいと考えられる.一般に,GAを適用するためには,適応度の評価方法と遺伝的演算子(交叉演算子や突然変異演算
子)の定義を与えることが必要である.いくつかの適応GAはそれに加えて多様性などに関する定義を必要とし,これらを利用して探索効率を高めている9).
しかし,これらを定義することは,問題によっては労力を必要とする.村田(2003) pp.61
ここではエージェントにパラメータベクトルを与えているので,パラメータベクトル系によってマルチエージェントであると見なされている.
A-SAGAβでは,各エージェントは,システム全体の利得の直接的な最大化を目的とするのではなく,それぞれの得る利得の最大化を目的とする点に自律性
を見い出している.また,複数の利己的なエージェントを用いてシステム全体の利得の最大化を試みる点から,A-SAGAβはマルチエージェントシステムで
あると見なしている.
村田(2003) pp.63
何となくわかってきたのは,目的においてはもしかしたら新規性がありそう,ということか.
この論文からの枝葉.
- Back(1992): Back T. "Self-adaptation in genetic algorithms". Proc. 1st European Conference on Artificial Life, pp.263-271, 1992.
- Espinoza(2001):
Espinoza F , Minsker BS, Goldberg D. "A Self-Adaptive Hybrid Genetic
Algorithm". Proc. Genetic and Evolutionary Computation COnference,
p.759, 2001. - Kee(2001): Kee E, Airey S, nad Cye W. "An Adaptive
Genetic Algorithm". Proc. Genetic and Evolutionary Computation
Conference, pp.391-397, 2001. - Krink(2001): Krink T and Ursem
RK. "Parameter Control Using the Agent Based Patchwork Model". Proc.
Congress on Evolutionary Computation, pp.77-83, 2000. - Miki(1999):
Miki M, Hiroyasu K, Kaneko M and Hatanaka I. "A Parallel Genetic
Algorithm with Distributed Environment Scheme". IEEE Proceedings of
Systems, Man and Cybernetics Conference SMC '99, pp.695-700, 1999.
Posted by ysk5 at May 25, 2005 08:12 AM
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