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May 25, 2005
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー.清水 俊二(訳).「そして誰もいなくなった」.早川書房,2003年.
笠井さんのオイディプス症候群を読んでからこれを読んだので,正直かなり見劣りしてしまった.おいしかったですけど.
ま,古典は古典で抑えておくのも必要なのでしょう.
さて,おそらくすごくメジャーであろう童謡をメモっておく.この構造に従って,お話は展開していきますと.
10人のインディアンの少年が食事に出かけた
1人がのどをつまらせて,9人になった9人のインディアンの少年がおそくまで起きていた
1人が寝すごして,8人になった8人のインディアンの少年がデヴォンを旅していた
1人がそこに残って,7人になった7人のインディアンの少年が薪を割っていた
1人が自分を真っ二つに割って,6人になった6人のインディアンの少年が蜂の巣をいたずらしていた
蜂が1人を刺して,5人になった5人のインディアンの少年が法律に夢中になった
1人が大法院に入って,4人になった4人のインディアンの少年が海に出かけた
1人が燻製のにしんにのまれ,3人になった3人のインディアンの少年が動物園を歩いていた
大熊が1人を抱きしめ,2人になった2人のインディアンの少年が日向に座った
1人が陽に焼かれて,1人になった1人のインディアンの少年が後に残された
彼が首をくくり,後には誰もいなくなった
pp.50-52
Posted by ysk5 at May 25, 2005 09:38 AM
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