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May 25, 2005
二人で紡いだ物語
米沢 富美子.「二人で紡いだ物語」.朝日新聞社,2004年.
米沢センセは神!
夫を追いかけて欧州や米国に留学してしまったり,ガンを克服してお子さんをお産みになったり,それでいて業績はご存じの通り超一流なわけで.
それでいて寂しがり屋だったり,すごく情熱的で,so cuteな感じだ.
ともあれメモ.
齋藤センセ理論と同型なおはなし.
私が東京に移ったのは,研究者は若いとき,5年単位くらいで研究場所を変えるべきだという私のポリシーを実践に移したものである.新しい研究環境の中で,
新しい研究仲間から刺激を受け,自分の研究テーマの範囲を広げたり,研究者としてステップアップをしていくことが必要だと考えていた.4年という長さは,
新しいテーマを探り,そのテーマでひと仕事をし,成果をまとめるのに,ちょうどよい時間である.それ以上長くなると,自分でも気づかないところで,マンネ
リに陥る危険性がある.
pp.111-112
いや,これは普通の人にはできないと,そう思います.
勉強といっても私の場合は,「ハングル語2週間」という類の入門書で文法のルールのアウトラインを把握しておき,ヒヤリングも日ごろから心がけてテレビ講
座などでチャンスを作って訓練し,あとはパーティーの前日に,使えそうな言い回しや文章を,50個程度を目標に丸暗記するだけだった.
pp.203
なるほど.お葬式という儀式も,それが目的であると,そういえそうだ.
鎮魂とは,死者の魂を慰めるというよりは,残された者の魂を鎮めることなのだろう.私は,夫との思い出を書きながら自分の魂を鎮め,夫を私の心に取り戻した.ひとつの体のなかにふたつの魂を担いで生きているような気がするので,さびしいと思うことはなくなった.
pp.325
Posted by ysk5 at May 25, 2005 10:11 AM
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