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October 31, 2004

Dijksterhuis(1999)

Marjolijn S. Dijksterhuis and Frans A. J. Van den Bosch and henk W.
Volberda, "Where Do New Organizational Froms Come From? Management
Logics as a Source of Coevolution", Organization Science, Vol.10, No.5,
pp.569-582, 1999.
organization formを3つ(それ以上にも可能)に分類して,それぞれが変化するダイナミクスを説明している.
shared managirial schemaがでているから,内部モデルの共有とか考えることができる.
まあ批判しやすい研究ではある.dynamicsを説明しているけど,mechanismはないよね,という感じで.
しかしこの手の研究は数が多いな.その割に...

In this paper, contextual variation of management logics
that is reflected in shared managerial schemas at the firm level is
considered as a primary mediating variable.(pp.569-570)

First of all, theorists discuss the emergence of new forms
either as a firm-level issue --- consequently describing organizational
sources of variation --- or as a macro-level issue, relating particular
environmental conditions to particular organization designs.
Inherently, an artificial distinction between the design process and
its environmental context has been put in place.
(pp.570)

We do, however, add shared managerial schemas as a
mediating variable for two purposes. First, it allows for a more
comprehensive explanation of differences in organization form across
firms operating in the same (chaotic) environment. Second, it
contributes to a coevolutionary theory of new organization forms in
which new forms arise as a joint outcome of managerial actions that are
shaped by shared managerial schemas and environmental developments.
(pp.575)

Posted by ysk5 at 05:25 PM

October 30, 2004

Argote(2000)

Linda Argote and Paul Ingram, "Knowledge Transfer: A Basis for
Competitive Advantage in Firms", Organizational Behavior and Human
Decision Processes, Vol.82, No.1, pp.150-169, 2000.
なんかの拍子でコピーしておいたので読んでみたのだけれど,何でコピーしたのだろう.いちおメモりますけど.
論文や書籍での参照関係とかを表すために,論文や書籍同士のリンクを張るような仕組みを備えたものでそれっぽいGUIを備えたソフトウェアが必要な気がす
る.
って,wemaでできるかな.

The basic elements of organizations combine to form
subnetworks (McGrath & Argote, in press). The member-member network
is the organization's social network. The task-task network is the
sequence of tasks or routines the organization uses. The tool-tool
network is the combination of technologies used by the organization.
The member-task network (or the division of labor) maps members onto
tasks. The member-tool network assigns members to tools. The task-tool
network specifies which tools are used to perform which tasks. The
member-task-tool network specifies which members perform which tasks
with which tools.
(pp.153)

Firms are most effective when they manage both to
facilitate internal knowledge transfer and to block exrernal knowledge
spillover. The framework described here probides insights into how
firms can accomplish both. Embedding knowledge in the subnetworks that
involve people minimizes the likelihood of transfer to external
organizations because knowledge in these reservoirs is least likey to
fit other contexts.
(pp.165)

Posted by ysk5 at 05:17 PM

October 29, 2004

学部・学科説明ビデオのWeb配信

昨年,センセが配信を拒否したので有名な学部・学科説明ビデオのWeb配信の今年版.

ひそかにお慕いしているT田センセによる紹介.
http://www.sci.waseda.ac.jp/admission/streaming/040731/
こんど,人に説明するときに,この説明を参考にやってみよう.これでダメなら...

Posted by ysk5 at 08:53 PM

某特論レポート(4)

書いたので転載しておく.

タイトルは”理論なきベストプラクティスの盲目的採用は企業を破滅へ導く”で.


 第03回レポートに”企業経営に参考となる日本の過去,短時間に復興した要素が,ヒントかもしれません”とコメントをいただいた.これについて私の考え
を説明したい.
 確かに過去の成功例はヒントかもしれない.それは一つのベスト・プラクティスであるからだ.
 しかし,ハーバード大学のクリステンセン教授は著書”イノベーションへの解”のなかで,”状況に基づく理論という手引きなしで,成功した企業のベスト・
プラクティスを盲目的に模倣することは,羽根のついた翼を体にくくりつけて強く羽ばたくのと変わらない”とベスト・プラクティスの盲目的な採用に警鐘を鳴
らしている.
 ベスト・プラクティスは企業経営における問題解決のヒントであるかもしれないが,解決策につながる保証はなく,強さを生み出す仕組みを”理論”として理
解することなしに採用することは危険である.私は解決策になりうるかどうかを考えるための理論の重要性を強調したい.

今回はばっちり媚びてないよ.
前回,電車の乗車時間中にノートパソコンで執筆するという制約条件下で,中身のない媚びた文を書いたら,ポジティブなコメントを頂いてしまったので.

僕がいいたいのは,勉強するのは良いのだけれど,その勉強のしかたがアレなんじゃないの?ということで.
僕は日経ビジネス読みに来たのではないのですよ,大学院に.
せめてHBR相当でよろしくです.

メタな視点で見てみると,なんだかんだいって楽しんでいるな.この授業.

Posted by ysk5 at 08:48 PM

体調が悪くて神経質なときに

ゼミには遅れないほうがいいと思います.

Posted by ysk5 at 08:06 PM

October 28, 2004

食うのです.

Posted by ysk5 at 09:18 PM

授業中,仕事をブリバリとこなす件について

その影響か,風邪っぽい.
仕事のしすぎか.

しょうがないので,きょうはいいもんを食ってクソして寝ることにする.

某特論について.
観察の理論依存性は無視ですか,そうですか.

Posted by ysk5 at 06:07 PM

October 27, 2004

某授業で

”何番ですか?”と100回強唱えてみた.

まあ授業が面白かったので,よし.
次回以降も授業にでられるならお手伝いする,という条件をセンセにのんでいただきましたとさ.

ところで.
やすべえの中毒症状が出てきたので明日の昼あたりいってまいります.
やすべえジャンキーOhhhhYeaaaaaaaaaaaahhhhhhhh!!!!!!

Posted by ysk5 at 10:41 PM

October 26, 2004

卒論中間発表後に和民でぬみ

さりげなくひさかたぶりの面子でぬんできた.
O堀くん,O村くん,S上くん,H泉くん,M部くん,マルタソ.

途中からS上くんと,濃いけどまともな話を久しぶりにした気がする.

とりあえず正露丸と大正漢方胃腸薬を飲んで,明日の2限目に間に合うようにがんばる所存なり.

Posted by ysk5 at 11:28 PM

October 25, 2004

工場長のお宅でF1(2)

先々週と同じくT中くんと工場長のお宅で観戦.
終電で出かけ,始発あたりで帰宅する.

Posted by ysk5 at 11:43 PM

October 24, 2004

われ大いに笑う,ゆえにわれ笑う

土屋賢二,「われ大いに笑う,ゆえにわれ笑う」,文藝春秋,1999年.
これもまた典型的けんじ節を2つメモ.


その中でも何が一番面白かったか,ときかれることがある.実は,私が読んだ中でも群を抜いて面白かったものがあるのだが,非常に残念なことに,その題名を
忘れてしまった.作者も出版社も記憶にない.今では読んだかどうかも定かではない.ひょっとしたら他人が読んだのかもしれない.(p.26)


いずれにしても,このように単語が増加の一途をたどっている現状をわたしは深く憂慮するものである.何とかしてフランスのように単語の数を法的に規制でき
ないものかとわたしは思う(できれば数百語に減らしてほしいものだ).フランスでは単語の使用を法的に規制し,英語よりはるかに少ない語彙にとどめてい
る.このため語彙数は英語とフランス語では大きく異なっている.どれくらい違うかは,研究社の『大英和辞典』と『ポケット仏和辞典』の大きさを比べてみれ
ば一目瞭然である.
(p.230)

Posted by ysk5 at 11:34 PM

October 23, 2004

われ笑う,ゆえにわれあり

土屋賢二,「われ笑う,ゆえにわれあり」,文藝春秋,1997年.

けんじセンセの本もそろそろ大部分を読み尽くしてしまった感がある.
典型的けんじ節を二つメモ.

ほんとうをいうと,わたしは女子大で哲学を教えている.そのかたわら趣味でジャズをたしなみ,義務で税金を払い,その片手間に新聞を読んだりテレビを観たりしている.残りのわずかな時間は研究にあてている.
(p.58)


このような意見をきいて何よりも疑問に思うのは,そんなに異常が発見されるのが怖いのなら,どうしてわたしのように,定期検診をうけるときは,二週間前か
ら節制し,体調をととのえたうえで検査にのぞむ,といった程度の努力ができないのか,ということである.できれば事前に検査を受けて異常がないことを確認
してから健康診断にのぞみたいものである.
(p.200)

Posted by ysk5 at 10:16 PM

メディアクラック

某大学のファイナンス研究科は,ベッカムとかロナウドとかジダンとかオーウェンとかみたいな人選が多いな.

http://www.waseda.jp/wnfs/faculty/faculty02.html

だれとはいわないけど.
http://www.waseda.jp/wnfs/faculty/message/kawamoto.html
http://www.waseda.jp/wnfs/faculty/message/noguchi.html
http://www.waseda.jp/wnfs/faculty/message/sakaiya.html

Posted by ysk5 at 09:03 PM

ヘッセの読書術

ヘルマン・ヘッセ(著),フォルカー・ミヒェルス(編),「ヘッセの読書術」,草思社,2004年.

尿漏れ必至のすばらしい本.
本を読むための本,てやつだ.

このような人は,一冊の本を読む場合,音楽を聴いたり,景色を見たりするときとまったく同じように,何か新しいもの,自分をよろこばせるもの,忘れ難いも のをそこから得て,それによって以前よりも少し豊かに,楽しく,あるいは賢明になりたいということ以外はどんな関心ももたないであろう.そしてこの新しい もの,この生活の充実と生活力の強化を与えてくれたのが,詩人であるか,哲学者であるか,悲劇作家であるか,機知に富んだ漫筆家であるかなどということは ほとんど問題にしなくなるであろう.この立場には,普通わたしたちが考えているよりもずっと簡単に到達できる.ただ,先にもいったような,気後れや軽蔑心 から本を避けるというくだらない態度や,何でもすぐ否定する高慢な態度や,なんでも知っているという意識などを捨てるだけでよい.こうすることで自主的な 判断力を得るための決定的な一歩を踏み出してもう目的まで半分以上進んだことになる. (p.10-11)
美しい絨毯が床を,高価な壁掛けと絵が壁を飾っていようとも,本のない家は貧しい.そして自分で本を知り,所有し,愛する者だけが,自分の成長してゆく子 どもたちの読書欲を理解し,実際の助言を与えることができるし,子どもたちが低俗な作品を読むことや一流の文学作品の早すぎるつまみ食いから守り,彼らの 若い魂の前に精神と美の王国がゆっくりと展開されてゆくのをともに体験することができる.このような人は,『ファウスト』や『緑のハインリヒ』や『ハム レット』を,はじめて息子に手渡し,この息子を,共同所有者として,また最も歓迎する客人として,自分の蔵書室に迎え入れるとき,このような作品をそれま でとは違った新しいものとして,それまでに読んだときよりも二倍もすばらしいものとして楽しむことができるであろう. (p.37-38)
次は復刊したガラス玉演技にいきたいとおもう.

Posted by ysk5 at 11:46 AM

October 22, 2004

Crossan(2003)

Mary M. Crossan and Iris Berdrow, "Organizational Learning and
Strategic Renewal", Strategic Management Journal, Vol. 24,
pp.1087-1105, 2003.
ちょっち疲れているのでメモだけ.
後で追記する,と.

We present an empirical study of the process of strategic
renewal that addresses three shortcomings of current research on
organizaitonal learning and strategic renewal. The first shortcoming is
a too-narrow conceptualization of organizational learning as it relates
to strategy. Second, organizaional learning research has ignored the
main undercurrent of strategic renewal --- the tension between
exploration and exploitation. The third is a lack of empirical research
applying organiztional learning theory ot ostrategic renewal. In
addressing these shortcomings we seek to contribute to strategy
research process.
(pp.1087)

The comprehensive nature of the 4I framework connects
facets of organizational learning (such as the levels of learning and
their relationship to strategy) that have often remained disconnected.
And we have argued that our comprehensive view of how tensions are
managed (that is, between the feed-forward and feedback of learning and
across the three levels of experience) poses a central challenge for
organizational learning.
(pp.1103)

Posted by ysk5 at 11:19 PM

某特論レポート(3)

終わったので転載しておく.

今回は出来が悪いな.電車のなかで書いたからか.

タイトルは””人財”概念は企業への新しい視座を提供する”で.

 今回の講義の中で前田先生は人材を”人財”として考えているというお話をしていただいた.経営においてこのように考える意味を
考えてみたい.
 ”人財”とは”人を財産”として考えることに他ならないだろう.この考えは企業の経営において,その目的である利潤の追求に関して,人が貢献する度合い
の大きさを示している.現在human resource
managementが企業の重要な課題になっていることを考えると,当然ともいえるだろう.
 ここで財産自体に関心を向けると,人にはいろいろな考えがあることに気づく.財産を築くものであると考える人,財産を守るものであると考える人,あるい
は財産は失ってしまったものであると考える人もいるだろう.
 どうやって築き,どうやって守り,どうやって失わないようにするか.”人財”概念から人材戦略を捉えなおすことは,私たちに企業に対する新しい視座を与
えてくれる.

なんか言ってそうで,何も言ってないという文だ.

Posted by ysk5 at 10:19 PM

October 21, 2004

oltakaゼミはつかれる

11:00から17:00くらいまで.
疲れます.楽しいから,いいのだけど.

みんなもスパゲッティをつくるとき,レンジの”解凍”と”あたため”を間違えないようにしよう!
気づくのが遅いと悲劇的な結末に!

Posted by ysk5 at 10:26 PM

October 20, 2004

Argyris(1976)

Chris Argyris,"Single-Loop and Double-Loop Models in Research on
Decision Making", Administrative Science Quarterly, Vol.21, No.3,
pp.363-375, 1976.
theory-in-useとespoused theoryの説明.わかりやすい.
theory-in-useは実際の行動を導く理論.
espoused theoryは行動を説明する(支持する)理論.

Argyris and Schon (1974) stated that all human action was
based on theories of action. One can differentiate between esoused of
action and theories-in-use. Espoused theories of action are those that
people report as a basis for actions. Theories-in-use are the theories
of action inferred from how people actually behave (taken from video or
audio tapes, or other instruments that focus on collecting relatively
directly observable behavior). Most individuals studied seem to be able
to detect similar discrepancies in themselves. People observe the
discrepancies manifested by others but they are programmed with
theories-in-use that say, "If you observe others behaving incongruently
with what they espouse, in the name of dffectiveness, concern,
diplomacy, do not tell them."
(pp.367)

ここでempiricalな研究でなく,メカニズムを明らかにする研究が必要になる,と.
It is not easy to conceptualize models of transition from
a single-loop to a double-loop model that do not violate the
requirements of the latter. Moreover, if one is able to design such
processes, the probability of being able to test them empirically is
low.
(pp.369-370)

あとは箇条書きメモ.
1.single-loopはbefore evaluationの活動で,double-loopはafter evaluationの活動である.
2.double-loop learning modelのためには,多元的な価値の許容が必要である.
3.(a)managerに判断能力がない,(b)価値観が共有されていない,(c)多様性がない,ときdouble-loop learningが失敗する.

Posted by ysk5 at 03:48 PM

サプライチェーン・デザイン

チャールズ・H・ファイン,「サプライチェーン・デザイン」,日経BP社,1999年.

本書はイノベーションのジレンマのダイナミクスをサプライチェーンの観点から整理したものであると考えることができると思う.

この辺のとらえ方は,まさにそれ.


イソップ物語の教訓は尊重すべきだが,亀がウサギに勝つことはめったにないということを認識する必要がある.「どんな優位も一時的」というビジネス環境で
は,ライバルよりも速く進化できない企業は必ず取り残される.産業界のショウジョウバエは,こんなことを教えているのだ.衰退する能力や優位にいつまでも
こだわらず,新しい最も優れた能力を選択し,たとえ短期間であろうと何回でも優位を求め続けなければ勝利をつかむことはできない.
(p.56)

モジュール化と統合化のはなしが出始めたのも,この時期からなのか.

ビジネスの二重らせん構造は,こうした縦と横の動向が企業や産業界,ときには国家経済の運命まで左右することを示している.内部と外部の力---ニッチ市
場における競合企業,多くの製品に関わる一定技術水準の維持,市場競争で優位に立つ企業によく起こる組織の硬直化など---は,縦に統合された企業のつな
がりを解体して横並び構造にかえる.その一方で,横並び構造になると優位に立つ部品メーカーの影響力や個々の企業による特殊技術の開発に刺激されて,企業
のつながりを縦に再統合しようとする圧力が強まる.

イノベーションのジレンマでは技術開発ベースで事業を考えるが,ここではサプライチェーンベースのアライアンス関係とかでとらえるのね.
「つくるか,買うか(製造/仕入れ)」の理論は,問題が複雑なのでかなり込み入っている.当然その答えも単純ではない.しかし,次に示す4種類の依存関係から成る4次元マトリックスを検討すれば,製造/仕入れ問題の本質を把握できるだろう.
・技術的な依存関係(統合化か,モジュール化か)
・組織的な依存関係(統合化か,モジュール化か)
・時間的な依存関係(クロックスピード,二重らせん構造の周期)
・競争上の依存関係(サプライヤー層の厚さ)(p.205)

面白いのだけど,肝心のクロックスピードの構成要素(要因)の記述がイマイチ.
というか総合的・直感的に計測するしかないのか,結局.
でもこれじゃ事象は説明できるがメカニズムは分からない.

クロックスピードの測定も原価計算と同じように複雑である.それに,ここで発表するために過去数十年にわたって測定を続けてきたというわけではない.ク
ロックスピードの測定はまだ始まったばかりなのだ.例えば,自動車産業における製品のクロックスピードは,モデルチェンジの頻度(ホンダはアコード・セダ
ンを4年ごとにモデルチェンジする),設計の主要部分に変更が加えられる頻度(エンジンやボディー,駆動系など),オプション・パッケージを変更する頻度
(モデルチェンジに含まれる場合が多い)などで測定することができる.同じように製造技術についても,主要な製造/組織パラダイムを導入する程度(大量生
産,リーン生産など),工場や設備の使用年数,工場への新しい製造技術の導入などによってクロックスピードを測定することが可能だ.組織のクロックスピー
ドは,CEOが交代する間隔や組織の再構築,オーナーの交代などを評価基準として測定する.
(p.311)

Posted by ysk5 at 10:45 AM

ハマンはいいよ

言及するととれないor負けそうな気がしたので,これまでふれませんでしたが.
http://www.blau-grana.com/dato/bajos/bajos.htm

冬のマーケットでお願いします,ラポルタさん.

Posted by ysk5 at 12:07 AM

October 19, 2004

eTrust Antivirus 7 for Windowsがシグネチャを取りに行かなくなる

XP SP2のセキュリティセンターの警告で気づいた.

from http://pc5.2ch.net/test/read.cgi/sec/1090189587/557

デフォルトのDL先ftp://ftpav2003.ca.com/pub/inoculan/ftpav2003/ が更新されてないね。
いよいよプロモ版を切りに来たのかな。


シグネチャファイルDL先の変更方法

シグネチャアップデートオプション→受信→追加→FTP→
以下の通りになっていることを確認してOK

ホスト名 ftpav.ca.com
ユーザー名 anonymous
パスワード ******(適当なメアド)
リモートパス /pub/inoculan/scaneng/

ftpav2003.ca.comを削除するか、ftpav.ca.comをftpav2003.ca.comよりも上位に持ってくる。


ftpav2003.ca.comは削除しないで,ftpav.ca.comを上位に持っていったほうがベターっぽい.

ちなみに10/19 23:30現在の最新は
InoculateIT:23.67.1
Vet:11.7.8664
かな.

Posted by ysk5 at 11:34 PM

差異の政治学

上野千鶴子,「差異の政治学」,岩波書店,200年.

だいぶ前に読んだのだけど,膨大な付箋の部分をメモるのがおっくうで,放置しておいたもの.
でも,友達に貸すので,気合いを入れて全部メモ.

まず最初に,差異化について.


ジェンダーに限らず,差異化は必ず「われわれ」と「かれら」,「内部」と「外部」に非対称な切断線を引くことで,カテゴリー相互の間にも,またカテゴリー
の内部にも,権力関係を持ち込む.したがって,政治的でないような差異化は存在しない.「差別のない区別」のような一見中立的な概念も存在しない.
(p.29)

次に,差異化とジェンダー概念.
だが,「ジェンダー」という概念をもちこむことは,デルフィが言うように,分析に次のような3つの視角を可能にする.
(1)文化的・歴史的に多様な「性別」の概念をひとつの用語で言い表すことが可能になったこと.
(2)分析の対象が(男と女という)ふたつの項から,ひとつの対象,すなわち差異の切断線へと移ったこと.
(3)この差異が階層性をともなう非対称的な差異,すなわち権力関係であることが明らかになったこと.[Delphy 1989=1989;上野 1995a]
(p.84-85)

そして,権力関係からうまれる差別からの解放戦略.
これって正しいpostmodern systems approachかな?
時間があるときに考えてみよう.
にもかかわらず希望がないわけではない.それは被差別者の集団が反差別の運動を行うときの戦略に驚くほどの共通性と,相互の影響関係が認められることである.
第一は,支配集団に対して報復や逆転の発想をとらない,ということである.
(snip)
権力の論理を逆転するだけでは,支配的な集団が入れ替わるだけで,解決にならない.必要なのは権力のゲームを解体していくことである,という点で社会的弱者のあいだには合意が形成されているように思う.
(p.264)


第二に,「キャッチアップ(成り上がり)」戦略をとらないことである.支配集団のようになることが,平等や解放のゴールなのではない.というのも,キャッ
チアップ戦略は,基本的に支配集団の価値を受け入れることを前提に成り立っており,,それこそが生活世界の植民地化の根拠だからである.キャッチアップ戦
略では差別を構造的に生み出すメカニズムそれ自体を解体することにはならない.(p.265)


第三は,被差別者の運動が差異の解消ではなく,差異の承認に向かっていることである.そこでは対称的な権力構造を離れた多様性の承認がいかに可能か,が共
通に問われている.だがそのためにはいったん本質主義的な「区別」と見えたものを,それが埋めこまれた権力構造のなかで徹底的に「差別」として洗い出し,
文脈を政治化することが求められている.
そして第四に,私には以上のすべての論理的な帰結のように思われるのだが,「すべての被差別者を一挙に解放する」アレクサンダーの剣のような一般理論,ま
たは普遍主義への禁欲,または拒否がある.
(snip)
被差別者の解放思想が共通に持つのは,他者によって「生きられた経験」の多様性に対する承認と想像力である.
(p.266-267)

まだ上野千鶴子についてはそんなに多くの本を読んでいないけれど,雑感として非常に整理上手な印象がある.これも彼女が”情報の真空地帯にオリジナリティは生まれない”としているからか.

ところで,S見くんの修論のアイディアが書かれちゃってるな.
教えてあげよう.既出ですと.


ここで「情報」とはなにか,を定義しておこう.「情報」とはノイズから生まれる.ノイズをはさんでその両極には,一方に自分にとって自明なあまり情報にさ
えならない領域,他方に自分にとって疎遠なあまり「認知的不協和cognitive
dissonance」(フェスティンガー)のせいで情報としてひっかからない領域とがある.「情報」とはまったき自明性とまったき異質性の中間領域,そ
のファジーゾーンにはじめて発生する「意味あるもの」の集合である.
(snip)
同じ「現実」に向き合っても,観察者によって「情報」生産は質・量ともに異なる.こう書いたからといって「情報」には秘義的な性格は何もない.人は訓練に
よって「情報」の量を増やすことができる.ひとつは自明性の領域を懐疑と自己批判によって縮小することによって.もうひとつは異質性の領域に対して自己の
受容性を拡大することによって.こうして,研究者の<わたし>はノイズを情報へと転換する媒介器のごとき存在となる.「臨床の知」の発生現場
では<わたし>の境界は定かではない.
(p.279-280)

Posted by ysk5 at 09:14 AM

e-OHNO創刊号

http://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/merumagac.htm

ちなみにFrontPageで出力されているっぽ.

Posted by ysk5 at 12:42 AM

October 18, 2004

飢餓について考える

http://kids.yahoo.co.jp/docs/event/sakubun2004/index.html

Posted by ysk5 at 09:48 PM

自宅---荒川堀切駅---ふえきさんとこ

きもちよくてあつくてけつがいたくてつかれたよ.

============
DST:80.01km
AVE:21.1km/h
MAX:42.2km/h
ODO:1180.2km
============

Posted by ysk5 at 09:29 PM

October 17, 2004

繰り返し囚人のジレンマ大会

tit-for-tat最強伝説,ついにやぶれる!らしい.

1.http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20041015303.html
2.http://www.prisoners-dilemma.com/

Posted by ysk5 at 10:02 PM

友達がきた

妊婦お祝い会の後に,中学の友達がおうちにきました.

2人飲みだったんですけど,比較的アカデミックというかそういった話が嫌いでない組合せなので,さりげなくNAND回路とかNOR回路の話が出てきました.よく分からないですけど.

夜10時くらいにきたのですけど,何時に寝たのか覚えていません.
とりあえず翌12時からお仕事だったのに12時に起きましたヽ(´ー`)ノ

Posted by ysk5 at 12:34 PM

October 16, 2004

某妊婦のお祝い

きのうプレゼントを買った某妊婦のお祝い買いに行ってた.
元気そうでなにより.仕事やめられそうでなにより.

アウェーなので撮影せず.

Posted by ysk5 at 11:28 PM

October 15, 2004

Google Desktop

google大センセイはすばらしい.
ちなみにポートは4664を使うサーバプログラム(?)みたい.
早くワタシをインデックスして!

http://desktop.google.com/

ちなみにfroogleってのもあるみたい.

http://www.google.com/froogle

Posted by ysk5 at 11:21 PM

新りなざうのSL-C3000

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1015/sharp.htm

Posted by ysk5 at 11:11 PM

プレゼントを買ってきた

今日覚えた単語.

1.友近
2.青木さやか
3.森三中

Posted by ysk5 at 10:58 PM

October 14, 2004

某特論レポート(2)

書いたので転載しておく.
タイトルは”過去の成功要因は将来の失敗要因である”.

 成功したがゆえに失敗を犯すということがある.しかもヘマをしでかしたのではなく,うまくやっていたのに,である.
 ハーバード大学のクリステンセン教授が著した”イノベーションのジレンマ”では,優良企業が優良であるがために失敗を犯す,というジレンマをとりあげら
れている.そこには例として,優良企業は現在の顧客満足を追求するがために,過剰な製品・サービスを提供していることに気づかずに,当該市場のローエンド
の顧客からなる次世代の市場を後発企業にとられてしまうという話が書かれている.
 今回の講義では,日本がイギリス病であるというお話をしていただいた.私はその原因の理解のために,日本はイノベーションのジレンマにはまっていると捉
えることができると考える.
 とするならば,日本の過去の成功要因は将来(現在)の失敗要因であり,企業経営に利用ときには,この点を理解したうえでの応用が必要であるといえるだろ
う.

前回の授業あたりから,評価がすこしポジティブになりつつある.
工場見学に行ってもいいかもしれない.
しかし上場企業の会長さんが,”わたしインターネットとかダメなんで...”っていうのは,ダメじゃないか?
世代的にかなりきついとは思うけれども...

Posted by ysk5 at 11:32 PM

積み論文

可及的速やかに読んでまとめるべし.
- Levinthal(1991):"Organizational Adaptation and Environmental
Selection-Interrelated Processes of Change"
- Simon(1991):"Bounded Rationality and Organizational Learning"
- Weick(1991):"The Nontraditional Quality of Organizational Learning"
- Huber(1991):"Organizational Learning: The Contributing Processes and
the Literatures"
- Epple(1991):"Organizational Learning Curves: A Method for Investing
Intra-Plant Transfer of Knowledge Acquired Through Learning by Doing"
- Brown(1991):"Organizational Learning and Comjunities-of-Practice:
Toward a Unified View of Working, Learning, and Innovation"
- Hutchins(1991):"Organizing Work by Adaptation"
- March(1991b):"Learning from Samples of One or Fewer"
- Bent(1999):"Organizational learning: an exploration of organizational
memory and its role in organizational change processes"
- Hustad(1999):"Expectational learning in knowledge communities"
- Holmqvist(1999):"Learning in imaginary organizations: creating
interorganizational knowledge"
- Romme(1999):"Circular organizing and triple loop learning"
- Masino(1999):"Information technology and dilemmas in organizational
learning"

Posted by ysk5 at 12:03 AM

October 13, 2004

Holmqvist(2003)

Mikael Holmqvist, "A Dynamic Model of Intra- and Interorganizational
Learning", Organization Studies, Vol.24, No.1, pp.95-123, 2003.
一つの論文を読むことで,芋づる式に関連論文にアクセスできるような論文は良い論文である,ってものまた,同意を得るのに難くないと思うけど,これはその
意味でよい論文.
組織学習については,その文脈・コンテクストをおさえて語るのが量的な意味で非常に大変だと思うのだけど,この論文はその辺をしなやかに料理している.
カッコイイ.
また,この論文の趣意自体が僕の研究での位置づけに使えそうなものであるから,少し気合いを入れて,メモ.

This article, however, stresses the need to
cross-fertilize these two themes of organizational learning by
proposing that the two processes of intra- and interorganizational
learning are deeply interrelated. This cross-fertilization is important
in order to understand how organiztions may cope with the fundamental
organizational learning problem of addressing exploitation and
exploration. In short, organizations need to learn from experience in
two interrelated, yet disparate ways. They must create variety in
experience. This is exploration. They must create reliability in
experience. This is exploitation. Despite them appearing as opposite
extremes, exploitation and exploration must considered together in
order to accomplish a balanced attention to experience (Levinthal and
March 1993; Marengo 1993; Olsen and Peters 1996).
(pp.95-96)

The aim of this article is to outline a dynamic theory of
organizational learning within and between organizations, by proposing
a framework that integrates intraorganizational learning processes of
exploitation and exploration with interorganizational learning
processes of exploitation and exploration. This framework should be a
major contribution to existing organizaitonal learning theory that
still lacks a conceptualization of both intra- and interorganizational
learning processes.
(pp.96)

The organizational learning literature typically assumes
that organizations learn by interacting with their environments,
conceptualized in a highly general sense, where the environment for the
organization is assumed to consist of other organizations (Hedberg
1981; March and Olsen 1979).
(pp.102)

Given that an increasing number of organizations rely on
interorganizational collaborations for their adaptation and learning
(Child 2001; Doz and Hamel 1998), the focus on interlevel dynamics
between intra- and interorganizational experiential learning should be
an important one for the literature.
(pp.103)

The proposed framework in this article stresses that a more
complete understanding of how organizations learn from experience
requires an interlevel focus on dynamics between intra- and
interorganizational learning. This is to say that interactions within
and between organizations should be teh units of analysis when studying
organizational learning processes.
(pp.104)

Posted by ysk5 at 10:05 PM

特集関連

Journal of Organizational Change Management, Volume 12 Number 5 1999,
Special issue: Organizational learning Organization Science, Vol. 2,
No. 1, Special Issue: Organizational Learning: Papers in Honor of (and
by) James G. March, 1991
とくにOrganization Scienceのメンツはかなりやばいことになってる.必読だ.

Posted by ysk5 at 12:00 AM

October 12, 2004

可哀相な子は友達から鶏肉を恵んでもらうのだ

今日帰りに,高田馬場で社会人の友達とバッタリあいまして.

電車の中で,さいきんどうよ話をしつつ,地元の駅まで.
車中で”おまえ可哀相なくらいやせたんじゃない?”といわれ,”そうでもないよ”と否定するも,”これでも食べなさい”とスロットのおみやげのキットカットをもらった.

駅に着いて,出てみると,雨が降っていたので,傘に入れてもらいつつ,途中で夕食の材料を買いにスーパーに寄らせてもらう.
スーパーで,まず最初に白菜を手に取ったら,”そんなものかうようじゃ,悲しくなる”といって,”もっといいもの食べなさい”と.
僕が”きょうは水炊きにしようと思うから白菜なんだよ”というと,”じゃ俺が鶏肉買ってやるから,これも入れて食え”と,鶏肉を買ってもらいました.

ついでにその友達のうちによって,傘までかしてもらいましたよ.
とりあえず今度うちに来て飲んでくださいな,とお願いしておいた.

とってもありがたいことなんだが,そんなに可哀相に見えるのだろうか.
鏡で確認してみたら,確かに頬がこけてるけれど.食べてはいると思うんだけどなぁ.
食生活がここ最近不安定だったのは事実ですけど.

さて,とっても豪華になった水炊き.けど,ポン酢がなかったのでめんつゆでたべたのでした.95点!

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EXTENDED BODY:

Posted by ysk5 at 11:10 PM

October 11, 2004

March(1991)

James G. March, "Exploration and Exploitation in Organizational Learning", Organization Science, Vol.2, No.1, pp.71-87, 1991.

ダイレクトに引用したい所だけメモ.
というか,まだ全体には目を通していないのだ.ただ関連論文を読んだことがあるから,内容についてはほとんど知っているものと思われる.

As a result, maintaining an appropriate balance between
exploration and exploitation is a primary factor in system survival and
prosperity.
(pp.71)

この話より,考えた実験の例@M部くんとか僕とかセンセが進めている研究モデル.
=====================================
exploitationとexplorationのジレンマから,appropriate balanceを探すもの.
exploitationは現在のモデルではintraorganizationalな学習,explorationは
interorganizaitonalな学習(GA phaseにおける進化)と位置づけることができるだろう.
とするとき,intraorganizational learningとinterorganizational
learnigの多少から,exploitationとexplorationの多少を考えることができ,
intra/interorganizational learningの結果としての,パフォーマンスデータから,appropriate
balanceについて考えることができそうだ.
そこで,total timeをactivity time(intraorganizational learningが行われる回数)×GA
operation time(interorganizaitonal learningが行われる回数)として,activity timeとGA
operation timeを変数として実験を行い,best performedなactivity time-GA operation
timeを探索する.
その結果が,appropriate
balanceであるし,実験結果について感度分析を行い,グラフ化をして分析すれば,新たな知見を得ることができるかも知れない.
が,March(1991)と同じ結果になるかも知れない.
いずれにしても,知見or モデルのvalidationの補強のいずれかがoutputとして期待できるので,なかなかおいしい感じなのではないか.
=====================================

Posted by ysk5 at 11:39 PM

西武優勝

きゃっほーーーーい!!!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041011-00000100-spnavi-spo

Posted by ysk5 at 10:22 PM

買える本はbk1で

bk1だとepaymentができるので,小銭を用意する必要がないのでbk1の利用を始めることにした.

自分で買っても3%安くなるブリーダープログラムというのがあったので,やってみることにした.

Posted by ysk5 at 11:13 AM

工場長のお宅でF1とイノセンス

観てきた.T中くんと工場長とで.

イノセンスがちっとも分からなかったっぽいT中くんのためにすこし解説っぽいものを書いてみる.

簡単に言うとidentityのおはなし.
義体化が進んだときに,私であるということは,何を持って言うのか?ということがテーマ.
identityを身体に求めることはできず,記憶さえも並列化されたとき,自分が自分であるかどうかの境界が果てしなく脆いものになりうる.
トグサとバトーがキムの部屋で,これにはまった.identityの不確定性は虚と実との違いをも脆くする.
さて,バトーがキムのところで言ったように,バトーは私であることをゴーストに求める.記憶でなく,形相でなく,霊的存在を認め,これが私であるとする.
しかし,最後のなんたら社のところで,バトーに救われた少女は”人形にはなりたくなかった”といい,ゴーストを私であるとする考えを否定する.これはつまりバトーを否定することである.
ってかんじかな.

酔っぱらっているから,いい加減です,って予防線を張っておく.

Posted by ysk5 at 01:45 AM

October 10, 2004

世界は密室でできている.

舞城王太郎,「世界は密室でできている. The world is made out of closed rooms」,講談社,2002年.

あんまり人を殴ってないです.青春してるみたいです.セカイ系っぽいです.
以下,それっぽい記述をメモ.


ルンババがどうやって僕の足取りを追っていったかなんて僕は興味なかった.ルンババなら何とかしてそれをやったに違いない.その時僕の頭を占めていたの
は,僕の閉じ込めて完璧だった僕の世界の高い壁が,今日の一連の予期せぬ出来事のおかげで一部崩され,別の要素を取り込んだのち修復されてしまったという
事実に対する,確かな実感だった.僕の世界はちょっとだけ広がってしまったんだ.埼玉に住んでいるあの井上ツバキとエノキの厄介な姉妹を取り込んでから,
僕の世界は壁を閉じてしまったんだ.ここでどんなに落胆して怯えて拒絶しようとしても,あの2人組はもう僕の世界に入り込んでしまったんだし,それはもう
どうしようもないことなのだ.
(p.48)

Posted by ysk5 at 11:24 AM

某研究室Wiki

http://frod.azuma.mgmt.waseda.ac.jp/faq/

PukiWikiかな.
うちの研究室もハイパーテキスト版F.A.Q作ろうかな.
でも結局僕の仕事が増えるだけだし,この手のF.A.Qって見て欲しい人に限って見てくれないの法則があるからなぁ.

Posted by ysk5 at 11:14 AM

(・∀・)イイ!Ohno

http://www.ohno.mgmt.waseda.ac.jp/merumaga.htm

htmlメールに1票.

Posted by ysk5 at 10:55 AM

October 09, 2004

Kim(1993)

Daniel H. Kim, "The Link between Individual and Organizational Learning", Sloan Management Review, Vol.35, Fall, pp.37-50, 1993.

今度はちゃんとメモるよ.

The purpose of this paper is to build a theory about the
process through which individual learning advances organizational
learning. To do this, we must address the role of individual learning
and memory, differentiate between levels of learning, take into account
different organizational types, and specify the transfer medhanism
between individual and organizational learning. This transfer is at the
heart of organizational learning: the process through which individual
learning becomes embedded in an organization's memory and structure.
(pp.37)

Individual double-loop learning (IDLL) is traced out in
Figure 7 as the process through which individual learning affects
individual mental models, which in turn affect future learning.
Organizational double-loop learning (ODLL) occurs when individual
mental models become incorporated into the organization through shared
mental models, which can then affect organizational action.
(pp.45)

In the OADI-SMM model, individual mental models play a
pivotal role, yet that is precisely an area where we know little and
there is little to observe. One challenge is to find ways to make these
mental models explicit; another is to manage the way these mental
models are transferred into the organizational memory. Clearly, this
involves creating new devices and tools for capturing a wide range of
knowledge.
(pp.46)

モデルの絵も書いておいた.つかれた.

Posted by ysk5 at 10:33 PM

高玉(2000)

高玉 圭樹,”組織学習の計算論的分析とオペレーション化”,組織科学,Vol.34,No.2,pp.36-45,2000.

高玉センセによるsingle/double-loop learningの解釈.

・個体のシングルループ学習(individual single-loop learning)
---個体の規範(norm)の中で,個体のパフォーマンスを向上させる学習.この学習では,誤差修正(error correction)など,個体の行動変化によるパフォーマンス向上という一重(single)のフィードバックがかかる.
・個体のダブルループ学習(individual double-loop learning)
---個体の規範そのものを変えながら,個体のパフォーマンスを向上させる学習.この学習では,個体の行動だけでなく規範の変化によるパフォーマンスの向上という二重(double)のフィードバックがかかる.
・組織のシングルループ学習(organizational single-loop learning)
---組織の規範の中で,組織のパフォーマンスを向上させる学習.この学習では,個体のシングルループ学習と同様,一重のフィードバックがかかるが,ここでは組織のレベルで行われることを意味する.
・組織のダブルループ学習(organizational double-loop learning)
---組織の規範そのものを変えながら,組織のパフォーマンスを向上させる学習.この学習では,個体のダブルループ学習と同様,二重のフィードバックがかかるが,ここでは組織のレベルで行われることを意味する.
(pp.37)

Posted by ysk5 at 10:26 PM

Organization Studies

Organization Studies

Posted by ysk5 at 10:22 PM

Organizational Learning II Theory, Method, and Practice

Chris Argyris and Donald A. Schon, "Organizational Learning II Theory, Method, and Practice", Addison-Wesley, 1996.

組織学習といったら,この本ははずせない.
引用するためのメモを書いておく.

組織学習の定義.
たぶん,ここの定義,改訂が入ってるとおもう.

Organizational learning occurs when individuals within an
organization experience a problematic situation and inquire into it on
the organization's behalf. They experience a surprising mismatch
between expected and actual results of action and respond to that
mismatch through a process of thought and further action that leads
them to modify their images of organization or their understandings of
organization phenomena and to restructure their activities so as to
bring outcomes and expectations into line, thereby changing
organizational theory-in-use. In order to become organizational the
learning that results from organizational inquiry must become embedded
in the images of organization held in its member's minds and/or in the
epistemological artifacts (the maps, memories, and programs) embedded
in the organiztional environment.
(p.16)

single-loopとdouble-loopはAshbyのDesign for a Brainのほうからきている,というはなし.
このことからcybernetics,特にorganizational cyberneticsとの食い合わせがいいことが納得できますね,とセンセがいつかおっしゃっていらっしゃいました.
We borrow the distinction between single- and double-loop
learning from W. Ross Ashby's Design for a Brain (New York: John Wiley
and Sons, Inc., 1960). Ashby formulates his distinction in terms of (a)
the adaptive behavior of a stable system, "the region of stability
being the region of the phase space in which all the essential
variables lie within their normal limits," and (b) a change in the
value of an effective parameter, which changes the field within which
the system seeks to maintain its stability. One of Ashby's examples is
the behavior of a heating or cooling system governed by a thermostat.
In an analogy to single-loop learning, the system changes the values of
certain variables (for example, the opening of closing of an air valve)
in order to keep temperature within the limits of a setting.
Double-loop learning is analogous to the process by which a change in
the setting induces the system to maintain temperature within the range
specified by a new setting. See especially pp. 71-75.
(p.21)

Posted by ysk5 at 10:10 PM

高橋(2000)

高橋 真吾,”システム理論からの組織論へのアプローチ-組織学習の進化的システムモデルの枠組み-”,組織科学,Vol.34,No.2,pp.59-68,2000.

久々に読み返してみたが,いやぁ,いいことかいてありますね.
するめのような論文は素晴らしい,というのは比較的合意が得られそうな話だと思いますが,センセの論文はまさにそれ.

この枠組みの上で,組織学習の過程は次のように行われる. (1) individual single-loop learning 各エージェントが自己の内部モデルを参照して意思決定する過程である. (2) individual double-loop learning 各エージェントが状況からのレスポンスに基づいて自己の内部モデルを修正する過程である. (3) organizational single-loop learning 各エージェントの行動の集合による組織としての行動である. (4) organizational double-loop learning 各エージェントの内部モデルの共有化の過程である. (pp.63)
これを他の研究者の定義と比較する.
Individual double-loop learningでは各エージェントに独立に自己の内部モデルを修正する.しかし,中立的な”正しい”モデルが存在してそれとの差を縮小するといった通常 のコントロールの概念に沿った方法で修正することはできない.すなわち状況の”正しい”モデルを知らずに各エージェントは自己の内部モデルを修正しなけれ ばならない.さらに,修正された内部モデルが”正しい”かどうかの判断も基本的にはできない. organizational double-loop learningはさらに困難な過程のように見える.エージェントのネットワークにおいて内部モデルが共有されるとは,最も狭い意味では,各エージェント の持つ内部モデルが一致することである.各エージェントは自己の内部モデルを明示的に他のエージェントに示すことはしない.したがってエージェントのネッ トワークにおいてある一つのモデルが共有されたかどうかを各エージェントが個別に判断することは,内部モデルの比較という方法ではできない.内部モデルの 共有化は各エージェントの内部モデルの修正の結果として得られる.すなわち有効なorganizational double-loop learningの方法は,内部モデルの共有化を導くようなindividual double-loop learning,内部モデルの修正方法ということになる. (pp.64)
この文なんて,すごい.尿漏れもの.
本論で提示したdouble-loop learningに対する進化的方法は,組織学習の具体的な過程の一つのモデルとなるものである.しかしながら,それがどのように組織構造の変動と関連し ているかわかりにくいという見方もあるかもしれない.これに対する現段階での回答は次のようなものである.本論での枠組みでは組織は内部モデルを持った エージェントのネットワークにより表現される.その構造は,各エージェントの内部モデルの構造とエージェント間のネットワークによる相互連関による構造に より与えられる.double-loop learningによる内部モデルの変化は内部モデルの構造を変化させることであり,内部モデルの共有化はエージェントネットワークの構造の変化に関連し ている.進化的方法はこれらの変化を各エージェントが自律的にすなわち構造を変化させるためのコントロールセンターに依存することなく行う過程を明らかに してくれるだろう. (pp.67)

Posted by ysk5 at 10:02 PM

October 08, 2004

ガンダムファクトファイルがある研究室のはなきんぬみかい

朝からTA,ゼミ,卒論打ち合わせと,そこそこお仕事をがんばったので,ぬんできた.
H泉くん,M部くん,マルタソ,大センセイ,工場長と.

工場長ご所望のurlhttp://homepage3.nifty.com/akinokomatsubara/sakusaku/1_1.htm

Posted by ysk5 at 11:17 PM

October 07, 2004

着ムービー

とやら.
って,僕のじゃむりぽな様子.

http://rosa.cocolog-nifty.com/blog/2004/10/post.html
http://www.sma.co.jp/m/artist/rosa/mov.html

携帯買い換えるか...

Posted by ysk5 at 11:16 PM

某特論第2回レポート

もう送ったので,ここに転載しておくことにする.

 今回の講義でディスカッションを行った.”日本の現状を打開するには”というテーマだった.説明を受け,私は驚いた.
 なぜか?このディスカッションは,日本の現状および理想に対する認識を共有することなく,打開するための解決策を考えるものであったからだ.私はディス
カッションでは,相手の話を聞き,相手を説得する,相互理解が重要であると考える.そして経営システム工学のシステムアプローチでは,現状と理想のギャッ
プから解決策を考える.
 果たしてディスカッションは行われ,解決案が生み出された.無理矢理にコンセプトをまとめ上げた,論理的説得力に欠ける,見せかけのものだった.現状お
よび理想状態の相互理解なしに行われた結果である.
 私たちはこのディスカッションから,何を得たのであろうか?少なくとも日本の現状を打開する解決策ではないことは確かである.わずかに期待できるのは,
ディスカッションの様式の習得のみであろう.

ちなみにタイトルは,”形式のみのディスカッションから解決案は出るのか?”だ.

Posted by ysk5 at 10:46 PM

誰とはいわないけど

しっかりとtraceできるように,論文のデータを書いておいて欲しいものだ.

conferenceの資料って書いておいてよ,論文誌のほうを探してしまった.

Posted by ysk5 at 12:26 AM

October 06, 2004

ぬんできた

夕方まで作業してから,マルちゃんと工場長とM部くんとで.


行こうと思った店はやっていないのだった.
というか閉店していたのであった.残念!


altanativeとしての”げんかや”.


研究室で2次会やってから,門が閉められる直前に脱出!

そしてtodoリストがまた長くなる.

明日の朝のtodo

1.某論文,要旨,発表資料に目を通す
2.某conferenceの論文にめを通す
3.朝ご飯を食べておきたい所だ

Posted by ysk5 at 11:39 PM

October 05, 2004

たぶんおそらくやっぱりぜったいそろそろ

本業のほうにリソースをつぎ込んでおかないとやばそうだな.

きょう1時間弱考えてとりあえずやるべきだと思ったこと.

1.組織構造の網羅的な調査とその特徴の解釈
- ガルブレイスの本
- アカデミックな臭いのしないタイプの本
- 一橋ビジネスレビューあたりから適当に
2.組織学習研究の紹介文的なレジュメを作っておく
- 研究背景の記述のために

Posted by ysk5 at 11:23 PM

雨に濡れた郵便為替,午後4時30分の涙の訳は...

個人情報提供の見返りにyahoo BB!から郵便為替が着たので,郵便局に4時過ぎにいってみたら.

為替業務は午後4時までですと.

むきー.

3000円の為替を握りつぶして,悔しくて涙が出てきましたとさ.

Posted by ysk5 at 12:22 AM

October 04, 2004

煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices

舞城 王太郎,「煙か土か食い物 Smoke, Soil or Sacrifices」,講談社,2001年.

舞城王太郎,ちょっとせめてみることにする.
この人の家族観は面白い.あまりにも絶対的で運命的で所与のものなのだろう.
場としてのミステリを使いながら,やりたいことは別にあるというか,この辺も面白い.

暴力的な描写についてだけど,馳星周って,こんな感じだったっけな.

それからこうも言った.「生きてても虚しいわ.どんな偉いもんになってもどんなたくさんお金儲けても,人間死んだら煙か土か食い物や.火に焼かれて煙になるか,地に埋められて土んなるか,下手したらケモノに食べられてしまうんやで」.龍子はこの台詞を繰り返した. (p.172)
でも結局家族は生きてるうちに,そして死んでからも引きつけあうのだ.万有引力と同じくそもそも逃れられない力なのだ.俺たち家族が生きたまま集まること でまた新しい不幸や別の悲劇がさらに生まれることになるかも知れない(俺は考えすぎているのか?そうじゃない.俺の確信だ.生きている俺たちが揃うとまと もなことが起こらないのだ).でも止められないのだ.力を抑え切れないのだ.それが家族のお互いを引きつけあう力だ.家族として発生した以上,とどめよう のない力だ. (p.362)

Posted by ysk5 at 03:11 PM

左巻キ式ラストリゾート

海猫沢めろん and ぴぃちぐみ,「左巻キ式ラストリゾート」,イーグルパブリッシング,2004年.

ポスト西尾維新らしい人.
ぶっ飛んでるのか,ぶっ飛んでる風なのか分からないけど,キてる.
ここにメモれないのは残念だ.

繰り返しによる強調の例.

「違わない.貧弱だ.軟弱だ.脆弱だ.劣弱だ.薄弱だ.繊弱だ.惰弱だ.温厚や正義や無抵抗主義とかいう戯れ言で隠した精神の強度を自ら顧みろ.そこには何がある?」
(p.242)

青春っぽい感じのところ.
このまま寝ていたい.本気で悲しんで,本気で怒っても,どうせこんなの偽物の世界なんだろって斜に構えて.感じることは全部心の奥の一歩手前で保留して.このまま眠って消えたい.
(p.225-226)

僕は僕のままだ.
絶大な希望も,絶望も得てはいない.猜疑心の固まりで,変われない自分だから,
だからこそ変わりたいと思った.
僕に向かって投げつけられた真摯な言葉たちが,ただ落ちて腐っていくのを黙って見ているのはもう沢山だ.
それをなんとか,受けとめてみよう.
いままで,全ての苦悩を無意味にしていたのは自分自身だったんだ.
(p.228)

Posted by ysk5 at 02:15 PM

October 03, 2004

ドサっとモリっとブリバリと更新いたしました

未来の私のために.
あぁ,疲れた.

しかし”左巻キ式ラストリゾート”,すごすぎる...

Posted by ysk5 at 10:49 PM

本格推理委員会

日向まさみち,「本格推理委員会」,産業編集センター,2004年.

amazonのレビュー辛いな.
が,amazonのレビューは辛いものしか見るに値しない,の法則があるので.本作についても同感なものが多い.

ちなみにユリイカの西尾維新特集でポスト西尾維新とあったので買ってみたのだけど.
普通のトラウマ乗り越え本格ミステリって感じだ.あ,でも,これを指向しているのか.

さいきん,未だかつて無いくらい読書欲があるので,活字ならばかなり許容してしまうという,特殊事情のせいで,評価が定まらないな.まあいいや.

ミステリ,ことに本格ミステリと呼ばれるものは,解決を示すまでに,情報を全て公正(フェア)に書く必要がある.読者がしっかりと文章を読んでいれば,必ず真相にたどり着けるようにするためだ. (p.54)
「オレも,同じなんだ.間違ってるって分かってるのに,動けねえんだよ……」 (p.227)
「失敗したら這い上がってくるのよ.それでも失敗したらまた這い上がってくるのよ.逃げ出さずに前を向くのよ,何があってもね」 (p.329)

Posted by ysk5 at 10:41 PM

ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ

滝本竜彦,「ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ」,角川書店,2001年.

これはいわゆるセカイ系ってやつですね.
特徴的な記述であろうと思われる所をメモしておく.

日々の生活は,真綿で首を絞められるような,姿の見えない不安の連続だったりする.何かをしなきゃいけないような気がするけど,何をしたらいいのかわからない. 何をすれば,それは良い事なのか.オレは何をするべきなのか. 信じるものが欲しかった.これだけは絶対に正しいと思えるような,何かが欲しかった.でも,あいにくオレは頭がいい.だからこの世にそんなものは,そうそうないってことを知っている. (p.35)
「だからね.---だからあたしは絶対にチェーンソー男を倒さなきゃいけない.だってチェーンソー男は悪者だから.チェーンソー男がどこかでチェーンソー をぶんぶん振り回してる限り,哀しいことが無くならないから.親しい人たちも死んでしまうから.友達も遠くに行ってしまうから.好きな人もいなくなってし まうから---」 (p.218)

Posted by ysk5 at 06:04 PM

”本やタウン”の梱包はいつもこんなに丁寧なのか?

二日前に新宿,高田馬場の本屋をかけずり回ったのにみつからなかった,ポスト西尾維新らしい”左巻キ式ラストリゾート”を本やタウンで注文した.
アマゾン大センセイでもbk1でもジュンク堂の在庫でもみつからなかったので.

で,きょう届いた.納期早いな!
梱包がやたら丁寧です.なんか本にカバーまで掛けられています.18禁だからか.さすが送料450円もするわけだ.
でも,買えないよりは買えた方がいいので,このくらい払いますよ.だいたい本屋を2,3時間かけずり回ることを考えたら,はるかにコスト効率がよいし.

Posted by ysk5 at 05:50 PM

October 02, 2004

ほーむぱーちー

中学のともだちと飲み会を僕のうちで.
翌朝4時過ぎまで.
下と隣の人,ごめんなさい.

飲み過ぎた.久々に二日酔い.

Posted by ysk5 at 03:25 PM

October 01, 2004

ちょっきんのtodo

忙しい.

1.各種公共料金の支払い(水道,ガス,電気)
2.読んだ本のメモ(”差異の政治学”,”ユリイカ@西尾維新特集”,”インストール”,”われ笑う,ゆえにわれあり”,”イノベーションへの解”,”本格推理委員会”)
3.jacksonゼミレジュメ作成
4.本を読む(上野千鶴子,舞城王太郎,滝本竜彦,ノーレットランダーシュ,土屋賢二,ウィトゲンシュタイン)
5.論文を読む(espejo,beer,jackson)
6.情報システム開発演習@TA問題をズバッと解決するアイデアを考える
7.お部屋の掃除
8.下痢との友好関係を解消する

あぁ,忙しい.

話は飛んで,さいきんのうれしいこと.
さいきんやっとこさ”論じる”ということができはじめたような気がする.これがうれしい.
アカデメイアも5年目ですから.
錯覚かもしれないですけど.

Posted by ysk5 at 08:25 PM